kenshinlifeのブログ

カウンセラーのつぶやき

占い師とカウンセラー 前半

私がカウンセラーになろうと思い立った年は2019年でした。その年は大病を患いまして夏に2週間の入院をした年でもあり、病気が見つかる前の2月頃は本職の仕事の方でも精神的に極めて苦しい時期でした。そして長年別居していた高校卒業直後の息子がうちに転がり込んできたのも2019年の春でした。どの出来事も一つだけでもかなり凹むエピソードです。だからこれら3つが同時にさく裂した6月ごろはびっくりするくらい深く悩みました。まるで泣きっ面にハチにさされてさらにNHKの集金人が来たみたいな、そんな年でしたからね・・・。ちなみに私は長年未払いだったNHKさんには4年前から受信料を払い始めています。


さて、これらの3つの問題がいつの間にやら潮が引くようになりをひそめていったのはその年の秋ごろのことです。その時期に私は産業カウンセラー協会の半年間のカウンセラー養成コースに入りました。ちなみに予定通りであれば修了後の2020年の夏には資格試験を受けていたのですが、2020年の夏にはコロナの影響で試験そのものがありませんでしたので、2021年の1月の試験を受けて3月に合格したというわけでございます。合格した時は嬉しかったですね。なにせ試験(筆記と実技)は相当に難しいものでしたので・・・。産業カウンセラー資格試験の受験生経験談についてはまたいずれこのブログでも振り返って報告したいと思います。


さて、こんな人生の谷底の時期に私は占いに診てもらったことがあります。それは川口のそごうの10階の「川の流れるレストラン街」のすみのコーナーで、どこにでもある占いコーナーでした。だいだいはついたてを間仕切りにしていて、いつでもどこでもお店を開きますよといった感じですよね。前から気になっていて、同じ階のマッサージ店のお姉さんにそれとなく「あそこの占いはどうなんすかねえ・・・」なんて聞いてみたところ、「ああ、あそこの〇〇さんはすごく的中するらしいですよ」という情報を得ていました。その情報を得た次の週の日曜日(6月の初旬)に早速その女性占い師さんを訪ねました。とにかく占いなんて人生で最初の経験でした。


ひとしきり今の状況と私の生年月日を伝えましたら彼女はおもむろに分厚いノートを開いてなにやらページをペラペラとめくって、「ああ、ここ!ここ!」という顔をしました。そしてひとこと、「あなた、異性にもてなくはないけど、伴侶には恵まれないひとね」。


質問されたわけではなく、恵まれませんと断定されたわけです。もろに図星をつかれた私は、「はい、見事にありません」と応えました。この一瞬のやり取りで私はすでにまな板のうえの鯉というか、カウンセリングで言うところのラポール形成(簡単にいえば信頼関係のこと)がなされたわけでございます。


後半につづく